2009/06/30

1987年のIOCCC作品であるbiggar.cをgeekなページなんかでたまたま見かけた。
biggar.cのソースコードは

P;

以上。
は?と思われたでしょうが秘密はコンパイラオプションに有ります。

$cc -DC="R>0" -DI="if(T)O" -DO="c=write(1,&c,1);" -DP="main(){X}"\ -DR="read(0,&c,1)" -DT="c!=015" -DW="while(C)I" -DX="char c;W" biggar.c

コンパイラオプション-Dでマクロを設定しているわけです。
こちらに書き下したものが有ります。

こんな感じです。
main(){
char c;
while(read(0,&c,1)>0)
if(c!=015) c=write(1,&c,1);
}
「IOCCC 1987 P;」なんかでググるといろいろ出てきます。
もちろんgccでも出来ます。
ccをgccに変えるだけで。
gccに関してはここなんかやman gccを見たりしました。
-Dmacro=valueで臨時にマクロを定義。

というわけで以前gccでコンパイルできる最短のHello,world!、最短のソースコードに挑みましたが、それよりさらに短い物に挑んで見たいと思います。
ソースコードhello.cの中身はこう

A

以上、半角一文字。
おそらく最短。

このAにマクロを設定する。
コンパイラオプションは

$gcc -DA="int main(void){char H='H';char e='e';char l='l';char o='o';char S=',';char w='w';char r='r';char d='d';char E=0x21;char N=0x0A;write(1,&H,1);write(1,&e,1);write(1,&l,1);write(1,&l,1);write(1,&o,1);write(1,&S,1);write(1,&w,1);write(1,&o,1);write(1,&r,1);write(1,&l,1);write(1,&d,1);write(1,&E,1);write(1,&N,1);return 0;}" hello.c

まともなソースコード風に書き下すと

int main(void){
/*初期化*/
char H='H';
char e='e';
char l='l';
char o='o';
char S=',';
char w='w';
char r='r';
char d='d';
char E=0x21;//!
char N=0x0A;//改行コード
/*出力*/
write(1,&H,1);
write(1,&e,1);
write(1,&l,1);
write(1,&l,1);
write(1,&o,1);
write(1,&S,1);
write(1,&w,1);
write(1,&o,1);
write(1,&r,1);
write(1,&l,1);
write(1,&d,1);
write(1,&E,1);
write(1,&N,1);
return 0;
}

printfやput系はSegment Faultとなるのでwriteを使った。
charで文字一種類ずつ宣言してwriteで出力、
の流れです
"が使えないのと!がマクロのイベントか何かと認識されるのと
改行コードでの改行の出力がポイント。

09/09/09 少し改良。文章を。

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